エピソード11
記憶の中に残ること
komejirushi
お店をはじめるということは
毎日「はじめまして」を繰り返す日々になるということ。
先日、自転車でツーリング途中の方が
休憩できる場所ですか、と立ち寄られた。
「休憩場所にしていただけるとうれしいです。」とお答えした。
ドリンクを頼まれたので、
塩分補給にとお塩のクッキーをおつけしたら
「おいしいです」と、ほんの数分の間ソファ席で一息つかれ
外の景色を眺めたのちに、自転車に乗ってまた出発された。
こめじるしはツーリング途中の偶然。
しかも、わずかなひととき。
でも、何かしらお客様の中で
記憶に残る時間になれただろうか。
いろいろな出会いがある。
たくさんお話をさせていただく方も
わずかな時間の方も。
そのひとつひとつにどきどきしながら
私たちは毎日、お店にたっている。