こめじるし
過去の日記
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こめじるし

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島根県邑智郡邑南町下田所1570
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森のスタッフ

2021/08/23

オオサンショウウオがまたこめじるしの川に姿を現してくれた。

2年前の夏もお店に来てくれていた小学生の男の子が発見し

興奮気味に教えてくれたのだが

今年の夏もまた森に行っていたお客様が教えてくださった。

 

その日は川遊び目的のご家族が続いたため

森は1日にぎやかで子供たちの声が響いていた。

昼間はほとんど活動しないオオサンショウウオは

川で遊ぶ人たちをどう眺めていたかは分からないが

 

夕方閉店後に川に行くと

まだそのオオサンショウウオの姿があり

近くに行くとすいーっと石の影に隠れてしまった。

 

こめじるしは私たち夫婦がきりもりしているが

ふだんは見えない森のスタッフたちがいるのだ。

そう思うまた、お店を続けることが楽しくなってくる。

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土と人間

2021/06/16

たかきびの種をまき、苗をたてて

さてどこに植えようかと考えていたら

ほんとうにありがたいことにタイミングよく

こめじるしの裏にある畑を使っていいよと言ってくださり

無事植えられるはこびとなった。

 

さあ植えるぞと、ふたりではりきって始めた閉店後16時。

甘くみていた苗箱6箱の苗たち。

ひたすら穴をほり、液肥を入れては苗を植える作業は

想像以上に大変な作業だった。

最初はあれやこれやと話しながら植えていたが

後半は子供たちのお迎えの時間もさしせまり

二人とも無言。ひたすら穴を掘っては植える。

 

汗をかき、とびかう虫たちをふりはらい

はたと何だかお腹の底から笑いがこみ上げてきた。

何をしているんだろう?

その瞬間が何だか痛快でもありこれだという感覚があった。

 

苗をたて、伸びたら植えて、土を耕し、肥料をまいて、植える。

自然のペースで、ただ自然に向かう行為は何も考えることはいらない。

 

今必要としていることはこれかな。なんて思ってしまった。

何のためと言われれば困るけれど、自然のペースで

自然と一緒に動くこと。これがわくわくしてしょうがないのである。

 

 

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田んぼとくりかえし

2021/04/22

田植えを前に水をはった田んぼを見て

「海みたいねー。」と次女が言った。

「そうだね。ここに今からお米の苗を植えるんじゃね。」と私。

 

それを聞いていた長女が言った。

「お母さん、私気づいた、いま気づいたんよ。

田んぼってね、くりかえしなんじゃね。」

 

そして言葉を続ける。

「だって水を入れて、苗が大きくなって、お米が育ったらみんなでとるじゃろ。そしたらまた最初に戻るじゃん。」

 

私はとてもうれしかった。

2歳の次女には海みたいに見える風景も

5歳の次女が言う「くりかえし」も自然が教えてくれたことで

 

そのくりかえしは、きっと人生の支えになり

何かを考えるときの軸になってくれるであろうと思う。

 

季節はめぐり、自然はくりかえす。

そこから生まれた食に恩恵を受けながら営むくらし。

 

実は私が教えてあげられることなんてほんのわずかで

自然のそばで、それらに目や耳をかたむけていれば

それだけで十分豊かなんだな。

 

肩の力がすとんと抜け、今ここにいるありがたさを実感した。

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ことばと気持ち

2021/03/9

言葉を使うことや、話が上手なことは

さして必要ではないのかなと、このところ思う。

 

お店にたっていても、お客様に対してかける言葉には

とても気をつかうのだが

むしろそれは言葉自体と言うよりは

タイミングであったり、相手が必要としているかとか

その周辺にあることに対して繊細に考えているのだと思う。

 

子供たちを見ていても、子供たちは言葉より

私たち大人の行動や姿勢をよく見ている。

このことに気づくのに時間はかかったが

それによってある意味で行動を精査できるような

とても心地のよい子供たちへの接し方を

探すことができるようになった。

 

言葉が大事ではないと言いたいのではなくて

そう気づいたからこそ

そこにある言葉は存在感のある言葉になると思う。

 

いらっしゃいませ。ありがとうございました。お気をつけて。

 

いってらっしゃい。おかえり。ありがとう。ごめんね。

 

大切にしたい言葉は、そこに気持ちがあれば

きちんと相手の心に届くと思う。

 

だから私は言葉について考えるのが好きなのだと思う。

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甘さと辛さ

2021/02/12

唐突に5歳の長女が2歳の次女の面倒を

見はじめることがある。

 

「一緒に遊ぼうねー。これやってみてごらん。上手だねー。」

とつきっきりになり何から何まで見てあげようとする。

 

次女は嬉しそうにもあるが

いつもの様子でない姉の様子をいぶかしげに見ている。

そして容赦なく姉の言葉をはねのけてしまうことも多い。

 

「いらない。今それやらない。」

そしてそんな言葉を次女が発したら最後

姉は怒りに満ちた声で妹に言う。

「もう、せっかくやってあげとるのに!もう知らない!はーちゃんだいきらい!」

 

優しさと恨みは表裏一体なのだ。

そんな時私は長女に何と声をかけたら良いかと思う。

 

そしてまだ成長と甘えをいったりきたりしている長女と

遠慮を知らない次女のやりとりを

見ていて微笑ましく思う一方で

はたと、我にかえる。

 

大人にも同じことが言えるのかな。

誰かのために、何かをするということは

それ自体が目的であるよりも

 

自分が好きなことがそこにあって

それを続けることがやがては人のためになっていた。

その方があり方として気持ちが良い気がする。

そんなことを思いながら、思いにふける。

 

小さな子供たちはまだまだ本能そのままを

むき出しにしてぶつかってくる。

そのことが大人にとって考えさせてくれることは

意外とたくさんにあって

 

1歳の時の親は初めてで1度きり。

2歳の時の親も初めてで1度きり。

2人目は1人目と全く違うし

また1歳の時は1からやり直し。

 

ずっと子供たちが大人になるまで

一人一人が一つ一つ歳を重ねるたびに

親は「初めて」を繰り返すのだと思う。

教科書もなければ、決まりきった方程式もない。

 

だから迷うし、おもしろさや感動も大きい。

自分たちのベクトルに合わせるのではなくて

子供たちの言葉や様子が教えてくれることに

目をこらして、耳を澄ましていたいなと思う。

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炊き風呂と家族

2021/01/15

我が家は五右衛門風呂。

風呂の温度は薪を燃やす加減によるのだが

 

入った最初は熱くても良いけれど

子供たちが一緒に入る頃には多少ぬるめが良い。

そうなると微妙な燃やし加減が必要で

もはや毎日のことなので風呂を焚いてくれる

父さんはその要領を得ている。

 

しかしながら「熱い?」や」「もう少し燃やそうか?」といった

薪を燃やす人と入る人とのコミュニケーションが必要で

先に入った人は、後から入る人に

「もう少し燃やしとこうか?」といった気遣いも生まれてくる。

 

子供たちもいて忙しい中で

なぜあえて五右衛門風呂かと言われることもしばしば。

でも、生活の中で人が人のことを想像したり

思いやったりする機会は「自動」に囲まれるより

はるかに多いと思うのだ。

 

五右衛門風呂は大変。確かに大変。

けれど寒い冬に薪で温まった湯につかると

あたたまることはもちろん、家族の距離もぐんと近くなる。

 

つい忙しさに手放しがちな生活の中の色々な行為。

簡単に捨ててしまわずに、できる限りは大切にしたい。

 

 

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おき火とマスク

2020/12/10

ありがたいことにこめじるしは

常連さんたちがおき火のようにあたためていてくれて

世の中の動きを見ていると

不安になるような心持ちも

お客さまの顔を見て、お話をして

それでほっとするような、大丈夫だよと

守られているようなそんな心地がする。

 

世の中マスクをしなければいけないという決まりごとができると

「マスクをしていない人はいけない人だ」という考えが生まれ

公共の場では咳エチケットをという決まりごとには

「咳をする人は何か悪いものを持っている」という疑念が生まれる。

 

そんな中にあって、できていないことに目を向けるよりも

できていることに目を向けたいと思う。

こめじるしに来てくださるお客様には

いろいろな疑念を向けるよりも

マスクを着用してくださってありがとうございますと

来てくださってありがとうございますと

ただそんな気持ちでお迎えしたいと思う。

 

本当に心がけなければいけないことは

世の中の決まりごとに添うだけではなくて

一人ひとりが自分の頭で考えて判断することだと思う。

 

コロナウィルスの感染拡大によって

心の温もりまでも消えてしまうことは恐ろしい。

まだまだ先行きの見えない状況の中で

丁寧に淹れたコーヒーと焼きたてのおやつで

少しでもお客さまの心がほぐれたとしたら

こめじるしをやっていてこれほどうれしいことはない。

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