こめじるし
過去の日記
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こめじるし

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川と倒木

2020/08/21

主人が川に落ちた。

森にある太い木の根が腐り、倒れかけて危険だったため

それをどうにかしようと木の上で作業していた時のできごと。

 

木が折れる寸前の音はミシミシと恐ろしい。

その瞬間、あっと言う間に主人は川の中にいた。

そして泳いでいた。

 

一瞬ひやっとしたが、危険な高さからではなく

足をつきながらの落下だったため

 

2人で腹の底から笑ってしまった。

子供が一緒にいるわけでもなく

森で大笑いしている大人2人。

 

ここのところどこか遠くにでかけることもなく

そんなことをしていたら休日が過ぎる。

 

木を伐ることも簡単でない。

自然を相手にしていたら時間がいくらあっても足りない。

一瞬で昼間の暑い時間帯は過ぎ、涼しい夕方の風が吹き、朝方には寒いくらい。

 

邑南町で過ごす夏も8回目。いろいろなことが見えてきた。

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物と記憶

2020/07/9

私は小さい頃から父の本棚から本を抜き取っては

読んで見ることが好きだった。

それがいつしか習慣となり

大人になっても本が好きである。

 

ふと今の時代、本自体が売れなくなり

パソコンや様々なツールを使って本を読むことができる世の中で

家に本が残って行かないことの重大さに気づいた。

 

私は小さい頃から自分で選ぶことなく

そこにある本を自然と読むようになり

「読みなさい」と言われたことは一度もない。

 

しかしながら結婚して家を離れてからも

たまに帰省して父の本棚にある本を読むのが好きだ。

 

物としてそこに残ることは、受け継ぐことなのだと思う。

私たちが本からいただいた物を

強制力なく優しく人に伝えることだ。

 

物はなくても、内容を知ることのできる時代。

どこにも行かずしてそれをいつでも得ることができることは

とても便利でいいことだと思う。

 

しかしながら私はあえて物として本を残すことで

受け継ぐことに希望を注ぎたいと

そんなことを思う今日この頃。

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おおじいじと種

2020/07/6

私の父方のおおじいじ(祖父)は91歳になるがとても元気だ。

お酒を飲みながら人と話すことと

畑で野菜を育てることが生きがいだと言う。

 

「わしゃー、毎日種と芽のことを考えちょる。

今日蒔いたあの種が何日には出るだろう思うて、そればっかり考えとるんじゃ。

そいじゃがの、こないだ蒔いた種がいっそ芽を出さんことがあってから

そうしたら横の方から思わんところから芽が出とったんじゃ。

あー、人生ちゅうのうのはそういうことかも分からん思うての。

ほんにおもしろいわ。」

 

私が実家にいた頃ほどの元気はなく、体も随分と衰えたおおじいじ。

だけれど小さな種を蒔き、その成長を見つめながら

きらきらした目をして暮らしている。

 

私がもし同じぐらいの年齢まで生きられたとして

どんなことを思うのだろうか。

その時きっと、おおじいじの言葉を思出だすだろう。

 

種をまき、それが芽を出し、成長すること。

そのことは野菜作りという言葉ではくくれない

じいちゃんの言う生きることの真理が

つまっていることのような気がしてならない。

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花と子ども

2020/06/22

子どもたちはいつも花を摘んでは持って帰ってくる。

その花たちがいつもみとれるほどきれいではっとする。

 

子どもたちがいると大変なことが多いけれど

大人だけでは生まれないことばかりで

 

うっかりしていると見過ごしそうな

小さな感動が日常にはあふれている。

 

 

 

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においといろ

2020/05/23

離れていてもできることがこの数ヶ月間でたくさんふえた。

オンラインという便利な方法を使えば

今まで遠くてあきらめていた講座やライブだって

楽しむことができる。うれしいし楽しい。

 

このところ言葉のふえた1歳の次女を見ていて

こんなにも変化している世の中で

この子が大人になった時にはどんな世の中になっているだろうと

あれやこれや想像をめぐらせてみる。

 

きっと今私たちが考えている物事に対するベクトルも

「昔はね。」と振り返る時が来るのだろう。

 

そんなことを考えながら

ふとこめじるしの森を眺めると

何度見てもはっとする緑や黄緑や黄色の

色とりどりの色彩と光が美しく揺れていて

 

川の音とその木々たちや土から香る

豊かな匂いが風と一緒に流れてくる。

 

このにおい、いろたちが変わる時はきっと来ない。

だからこそ子供たちに覚えていてほしいなと思う。

オンラインでも届けることができない

ここにしかない「におい」と「いろ」たちを。

 

 

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しこをふむ日々

2020/03/31

目の前にあることをこつこつと続けることを

「しこを踏むように。」という言葉で表現されたお客様がおられた。

 

私たちのお店は小さくて、夫婦2人で本当に良いと思うことを

ただただ誠意を持って続けることを大切にしていて

世の中が不安定な今、そのことの強さをひしひしと感じている。

 

まずは家族が美味しいと言ってくれるものを作って

家族が楽しいと思えるくらしを営んで

そこからお客様に丁寧に伝えて

お客様からまた大切なことを受け取って。

 

時に大きく何かを動かすことに繋がらないもどかしさが

おしよせることがあっても

深呼吸するようにまたもとの姿勢に戻って

 

それはやはり「しこを踏む」ように

ただただくりかえし続けていく。

 

こめじるしに通ってくださる方のことを思って

今日も粛々と、美味しいコーヒーと美味しい焼き菓子のことを考えて。

 

 

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冬と落書き

2020/01/21

この冬は雪がないので「こわいような気がするね。」なんて

お決まりの話をお客さまとしたりして

本当なら白い帽子をかぶっているはずの山々も

遠くの方まで頂上の様子を見ることができるほど。

 

「こんな年は山に水がなくてこまるだろう。」

「きっと楽なかわりに何かが起こるよ。」

何だか疑心暗鬼な心持ちが人の中に蔓延しているようで

森にある狂い咲きの椿を眺めてはどきどきしたまま

家に帰ると子供たちが帰ってきて

1歳の次女を抱っこすると

手のひらいっぱいに色とりどりの油性ペン。服の袖までも。

 

「もーちゃんが油性ペンのフタあけたけー。ごめん。」と長女。

次女はにこにこ満面の笑顔。

そんなささいなこと。でも、何だか心が晴れた心地がした。

 

 

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