こめじるし
過去の日記
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こめじるし

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三寒四温

2019/03/4

昔の人は自然とよく向き合っていたのだろう。

タイトルのような言葉の感性を持って過ごしていたい。

 

季節だけではなく、日々向き合ういろいろのことを

すぐに結果を求めるのではなくて

だんだんと、それでもゆっくりと前へ進むのだと

どっしりと構えていられたらいいなと。

 

今年は積雪がなく暖かい冬となった。

季節の歩幅が乱れてしまっていないかと少し不安になる。

自然が変わらぬ自然であるように願うばかり。

 

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密かな目標

2019/01/16

私たちの好きな小さなガソリンスタンドがある。

ご家族なのかどの方も、いつも変わらぬ丁寧な接客。

窓の細かい汚れまできちんと拭いてくれ

挨拶から送り出しまでサービスが徹底している。

 

そのガソリンスタンドに行くたびに清々しい気持ちになる。

目の前にあることを、毎日変わらず丁寧に。

それはお店でも、日々の暮らしでも、目指したいところ。

 

今の時代、人と違うことや目立つことは評価されやすいけれど、

淡々と変わらず一つのことを続けることは見えにくい。

けれども私にとっては、後者の方が価値があるように思えてならない。

 

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森と記憶

2018/12/24

3歳の娘をおんぶして森を散歩していたら

のどの奥がツンとして涙が出そうになった。

落ち葉の絨毯の下には真緑の雑草たちが顔をのぞかせていて

まだこれからが冬本番というのに

先の春を見据えて力強く生きている。

季節は容赦なくめぐり、人間を待ってはくれない。

 

背中では寝はじめた娘が暖かく重みを増して

吹く風が一層冷たく感じる。

おんぶして後ろで寝息をたてるこの時もきっと一瞬で

いつかこの森でのことを懐かしく歩く時が来るのだろう。

 

森の匂いも、風の冷たさも、全てが記憶となり

いつか思いをはせる思い出。

今を大切に。一瞬一瞬大きくなる娘たちをしっかりと見つめたい。

 

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憧れる人たち

2018/09/10

こめじるしに立っていることでうれしいことは

素敵な年の重ね方をされる人たちに出会えること。

 

共通の趣味を持って刺激的な毎日を過ごされているご夫婦。

お店でコーヒーを飲みながら笑い合っているご夫婦。

多趣味でいろいろなことを教えてくださるおばあさま。

いつも笑顔で知らないことをたくさん教えてくださるお父さん。

 

きっとこれまでたくさんのことを経験されてきて

楽しいことも辛いことも見てきておられるはずだけれど

苦労話ではなくて今を楽しんでおられるお話ばかり。

がんばって、といつも応援してくれる。

 

辛いことや悲しいことは誰しもが経験することだけれど

いくつになっても年を重ねても、人に優しくありたい。

お店で出会うそんな方々が私にとっての一番の憧れ。

 

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真夜中の蛍

2018/06/19

夜、家のまわりを1周歩くとよく眠れるからと

毎日の夜中の散歩を欠かさない92歳のおじいちゃん。

 

先日、朝起きた2歳の娘に

「蛍をつまかえたんじゃが袋から出てしもうたー」と寂しそうに話しかけてきた。

聞けば夜の散歩中に、娘のために蛍をつかまえて袋に入れたのだが

穴が開いていたらしくそこから逃げてしまったらしい。

「まだそのへんにおるかもしれんでー」と言うが見当たらない。

 

その前に、めっぽう最近弱ったと言うそのおぼつかない足で

よくぞ暗闇の中飛び回る蛍をつかまえたものだと思った。

その様子を想像すると思わず笑いが出そうになる。

蛍を追いかけてあちこち追いかけ回っただろう。それも真夜中に。

 

そこには、愛しかない。ひ孫への。

そんなひいじいちゃんと一緒に暮らせる娘は、間違いなく幸せである。

 

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森の風景

2018/05/7

芽吹きたての葉が生い茂る青々とした森の入り口に

1輪だけ鮮やかなピンク色の椿が咲いていた。

位置も色合いも完成されすぎていて思わず見惚れる。

 

その椿が咲いている枝は

冬の間中降り続く雪の中にずっと埋もれていて

もう折れてしまったかと思うほどしなだれていた。

今年は重い雪のせいかその椿の木も弱り

咲かせたのはその1輪だけ。

しかも一番にしなだれていた枝の先。

 

その木に感情はない。

けれども計り知れない自然の力とメッセージを感じる。

どんなに厳しい環境下でも耐え続け、

たった1輪人の目を奪うほどの美しさで咲いた。

 

これだから、自然とともに生きたいと思う。

長い冬を越え、声が聞こえそうなほどの勢いで芽吹く木々たち。

そんな変化は四季折々、季節ごとに起こる

ありふれた自然の出来事。

けれどもどんな映画を見るよりも、どんな小説を読むよりも

ドラマチックに思えてならない。

 

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スイッチのない世界

2018/02/10

どこまでやったら終わりが来るのかと

もはやそんなことを考え始めるときりがないので

とにかくひたすら、無心に、という心持ちで

雪かきは進めて行くのがいちばんよいのだろう。

 

今年の冬はとても厳しく、私たちは零下の気温が続く日々を

島根に住んで初めて体験している。

降り続く雪、水道管の凍結、本当に鍛えられる冬で

自然を前にしては本当に無力な私たちを実感しながらも

すぐに答えが出ないことや、スイッチひとつで解決しないことが

どれだけ人を強く、たくましくしてくれることかと気づいた。

 

どうしようも太刀打ちのできない自然の厳しさの中にあって

ゆっくりと、じっくりと物事に向き合うことができること

それはとても幸せなことなのではないか、と思う。

 

便利さを追求することよりも大切なことを

今年の冬は私たちに教えてくれた。

 

森の椿は雪の重さにしなだれながらも

固いつぼみをじっとたずさえて、

庭の梅の木は雪の中かわいい芽をいくつも出して、

私たちに必ず訪れる暖かい春を

言葉なく教えてくれている気がする。

 

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