エピソード11
仕入れの旅 02
komejirushi
1日目の境港から移動し
2日目はさらに鳥取県西部の岩見町 延興寺窯から。
父と娘2代で作陶を続ける山下さん親子。
「元気にされていましたか。」と
毎回お母さんがお茶とお菓子を出してくださり
雪の話やら、ご近所さんの話やら
世間話をしてくださるのが楽しい。
お父さん、娘さんともに
いつも謙虚で控えめな話しぶり。
やはり、民藝の作り手さんはみな「職人」で
「作家」ではないということが
そんなところからも感じ取れるのだ。
つづいては、倉吉市 福光窯へ。
今回初めて、作陶する河本さんのお話を伺うことができた。
昔、修行をする頃は紙がなく
運び出される陶器はすべて藁で包んでいたこと。
その藁を育てるために田を手伝っていたこと。
今や全国で土や釉薬を手に入れることができ、
陶器を見てどこで作られたものかを
判断することが難しくなってきていること。
さまざまなお話を聞かせてくださった。
私たちももっと、もっと勉強しよう。
そして、もっと深いお話をできるようになりたい。
購入した1点1点を、ていねいに包んでくださるお姿を見て
また気持ちを新たにした。