エピソードの合間に
前回の投稿から長らく時が流れましたが
こめじるしの2人は元気に過ごしております。
エピソードの合間に近況などお知らせしておきたいと思います。
昨年秋に食堂ソイルをオープンし、慌ただしい日々を過ごしていましたが
長い冬を過ごしてやっと暖かい春が訪れ
今度は畑を耕したり、たかきび栽培の準備に忙しい時期にさしかかっています。
植えて、育てて、それをいただく、という営みごと楽しみながら
それを伝えるためにオープンした食堂ソイル。
私たち2人で取り組んでいるため、ペースもゆっくりで
途中いろいろな出来事も起こりますが
信念は変わらず、目指すことも変わらず、
今後もこめじるしと一緒にお客様に楽しんでいただけたらなと思っています。
自然と共に、自然のペースで。
迷ったらいつもそこにある自然が道標となってくれることを
日々ありがたいと感じる日々です。
エピソード4
「ライクアンテナ!」(アンテナみたい!)
当時生まれたばかりの長女の髪の毛が
そりたつように立派だった時期があり
毎週立ち寄ってくださっていた
外国人のお客さまがよく笑いながら言っていたことを
今でも覚えている。
熱心に日本語を勉強中のALTの先生で
笑顔がとても印象的な方だった。
任期があるので帰国され今はどこにおられるか
私たちには分からないけれど
こめじるしに立派な髪の毛の赤ちゃんが来てくれると
長女の当時の姿とともに彼女のセリフが蘇ってくる。
エピソード3
来てくださっていたのは、もう数年前のことになるが
鮮明に思い出すおじいちゃんと、おばあちゃんの常連さんがいた。
かなり高齢と見えて、耳の遠いおじいちゃんとおばあちゃん。
いつもこめじるしのコーヒーを美味しい、美味しいと
来てくださるたびにおっしゃってくださってくださっていた。
「運転の更新をしようかするまいか、迷っとるんじゃがね。」
そのセリフを来るたびに言われるようになってから
突然ぱたりと来られなくなった。
しばらくしてから、そのお二人の娘さんだという方が
コーヒー豆を買いによってくださった。
「2人がここのコーヒーが好きなんだけれど、
もう来られなくなったので。」
詳しくは聞かなかったが、もうあのお二人に会えないのだと思うと
とても寂しい気持ちになった。
それでも、「おいしい」と言ってくださった
おじいちゃんとおばあちゃんの気持ちと言葉は
私たちの中にずっと響いている。
新年明けましておめでとうございます。
今年もこめじるし、食堂ソイルともに
どうぞよろしくお願いいたします。
例年になく早い積雪の影響が長く続いたこめじるしでしたが
年が明け、やっと落ち着きを取り戻してきました。
今年も続けてエピソードをつらつらと書いてみたいと思います。
よろしかったらお付き合いくださいませ。
エピソード2
こめじるしを始めてすぐの頃、
急須をお買い上げいただいたお客さまがおられた。
まだ不慣れな私は、梱包途中にうっかりその蓋を袋に入れ忘れ
蓋がない本体のみをお渡ししてしまい
気づいたのはお客様の車が出てしまってからだった。
お名前も、ご住所もお伺いしていない。
本当に取り返しのつかないことをしてしまったと思った。
数日経って、お客様からご連絡があった。
ただただこちらは平謝りするしかなく、ご住所をお聞きした上で
お詫びの品、手紙とともに商品を郵送させていただいた。
とてもお優しいお客様で、怒ることなく対応してくださったばかりか
その後も何度もこめじるしに足を運んでくださるようになった。
失敗はあってはいけないけれど、誠意を持ってお客様に接することも
同じくらい大切だと思うようになった。
エピソード1
今から7年前の秋。こめじるしオープン初日。
第1号のお客さまは、前職でお世話になった上司とその奥さまだった。
お二人が入って来られてから、どんな様子で、何を頼んでくださったかを
今も覚えているということは、それほどにうれしく、緊張感に包まれていたのだろう。
オーダーを受けてマフィンを温め終わったものを
いそいそと席に持って行こうとした私を
「まだ早すぎるんじゃない」と主人が制してくれた。
来てくださったお客さまに対する
「間合い」について考えたのは、その時が初めてだったと思う。
エピソード 0
こめじるしを始めて8年目。
新しいお店をオープンして、新しい毎日がスタートした中
何だか私たちがこめじるしをオープンしてからの
日々あった大切なできごとを忘れてしまいそうで
しかしそれらが今のこめじるしを作っていると思うと忘れたくなくて
ここに書き留めておくことにしました。
しばらくは日々の徒然の日記の代わりに
こめじるしがオープンしてからのいろいろなできごとを
エピソードとして思い出しながら書いてみようかと思います。
よかったら、お付き合いくださいませ。