こめじるし
過去の日記
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こめじるし

〒696-0222

島根県邑智郡邑南町下田所1570
Tel&FAX 0855-83-0088

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もの思う場所

2016/06/21

先日、店内の記帳ノートに

映画の中の一節を残してくださったお客様がおられた。

こめじるしに来てふと、そのセリフを思い出されたのだそう。

 

そのセリフ自体も素敵なものだったけれど

その方にとって、こめじるしで過ごす時が

「もの思う時」となったことがうれしい。

 

何を話すこともなく、ただ自然を見つめる時は特別。

私たちにとってそうであることが

あるお客様にとってもそうであったことが

この上なく幸せに感じたできごとであった。

 

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みんなの森

2016/05/23

無性に食べたくなるときがあるのである。

お好み焼きが。(広島焼き)

 

夫婦二人とも広島にいた頃は

今日はお好み焼きにする?などと言っては

すぐにお店で食べられることが日常で

こちらに来てから、それができないことは

けっこう寂しいのである。

 

そんな中、いつもお世話になっている方が

お好み焼きを作るのがプロ級にうまいことが発覚し

早速にこめじるしでお好み焼き会を開いていただいた。

 

その準備の時の話。

外でお好み焼きを設置するテーブルの配置をしていた主人が

「近くで焼かん方がいいよね?」と

真剣な面持ちで聞いてきた。

鳥の巣箱の近くでお好み焼きを焼かない方がいいのでは?

と聞いてきたのである。

 

先日、オープンと同時に設置していた鳥の巣箱に

ヤマガラの夫婦が住みついたことが分かり

二人で飛び上がるほど喜んでいたのではあるが

 

近所の家に遠慮するようなテンションで

問いかけてきた主人に笑いをこらえきれなかったと同時に

真剣に考え直したのである。

 

巣箱でくつろいでいるときにお好み焼きの匂いがしたら

ヤマガラの夫婦は迷惑だろうか。

 

そもそもお好み焼き、という存在が彼らの住む世界からして

範疇にないものであろうから

いや、その前に鳥の嗅覚ってどうなんだろう。

などととめどなくあれこれ考えながら

 

結局は巣箱から遠めの位置にテーブルを配置し

絶品お好み焼きを堪能させていただいた。

 

「こめじるしの森」って、名前間違えたかな。

 

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春のひとりごと

2016/05/6

インターネットやテレビで何でも知ることができる

と、世の中では言われているけれど

そんなことはないなあ、とつくづく思うのである。

 

いろいろなお客様とお話をして

いろいろな人生があって

そこには想像の範疇にない想いや感情があって

 

たとえば人と人との出会いも別れも、

「結婚」や「離婚」の一言で表すことはできるけれど

 

だから、幸せ。だから不幸せ、と

世の中の方程式にあてはめて考えることほど

浅はかなことはなくて

 

自分の目で見て、自分の耳で聞いて

そこで初めて何かを知る

今さらながらそんな単純なことが

腑に落ちている今日この頃であります。

 

連休中はたくさんのご来店ありがとうございます。

出会いがあり、再会がありうれしいです。

 

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熱湯で泳ぐイルカ

2016/04/2

祖父母との同居を始めて2週間。

ある日、祖母が旅行のお土産に

5ヶ月の娘にイルカのぬいぐるみを買ってきてくれた。

娘はそれを嬉しそうにすぐに口に持っていき

ぱくぱく、むしゃむしゃしとしだした。

 

祖母はそれを見て、「こりゃいけん!」と

台所でボウルに熱湯をはり、イルカを泳がせ始めた。

菜箸でぐるぐるとイルカをつつき

何と熱湯消毒を始めたのであった。

 

熱湯の中で泳ぐイルカは何ともシュールで

また可哀想な光景であり、

その後天日に干されたイルカは

押すと可愛らしい鳴き声がしていたはずが

その機能さえ、失われてしまったようだった。

 

(イルカさんには、大変申し訳ない気持ちを持ちながら)

その光景を見て、

何だかとても温かい気持ちになったのであった。

 

そこに「正しさ」は必要がない気がした。

熱湯消毒できちんと消毒できなくても

何か他に方法があるとしても、それでいいのだ。

 

娘はきれいになったイルカさんと

毎日楽しそうに遊んでいる。

 

祖母のやさしさをいっぱいに受けとりながら。

 

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冬とお日様

2016/02/10

雪がたくさん降った。

 

私は雪が少ない地域で生まれ育ったから

生活に影響があるほどの積雪を

島根に来て初めて経験した。

 

地元の方にとっても今回の豪雪は

10年来の積雪だそうで

「この雪が毎年降るわけじゃないから

心配しなくて大丈夫よ。」と

雪の影響が大きい場所に

お店を持つ私たちを気遣ってくださる人もいた。

 

雪かきをしても、雪かきをしても

後からどんどん積もる雪。

子供がいることもあり外出できない

数日間を過ごしたのち

 

ある日ぱっと、日が差した瞬間があった。

「あ!太陽だ!」と

本当に心が晴れる心地がした。

お日様、と様がついているのは

まさにその通りだと、ありがたいなあと

そんなことを感じたのは人生で初めてだった。

 

そして今日、邑南町の空は晴れている。

風は冷たいけれど、ポカポカ陽気が気持ち良い。

お日様、今日もありがとう。春はきっと、すぐそこですね。

 

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謎のマークとカードの正体

2016/01/23

「友達がこのマークのカードを見せてきてからね、

いつも自慢するんじゃけえ。」

お店に来てくれた男の子が、こめじるしのロゴが入った

ショップカードをさして言った。

 

ロゴが入ったショップカードが

幼稚園に通う男の子にとっては、

謎のマークが入った1枚のカード。

 

「どうしてもそのカードの場所に行きたいって、

それで今日来たんよね。」

と、その子のお母さん。

 

謎のマークとカードの場所、楽しかったかな。

今度はお友達と一緒に、遊びに来てね。

 

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想像の先にあるもの

2016/01/14

ある日の夕方、

「これからたくさん連れてくるけどいいかね」と

いつもお世話になっている近所のお父さんが来られた。

聞けば集落の新年会があり、ありがたいことに

その後こめじるしにという話になったそうだ。

 

「椅子はなくても、立ってでもいいから。」と

次々と集落の方が来られ、一気に店内はにぎやかに。

こんなに一度にたくさんの珈琲を

お出しするのも初めてだった。

 

「お子さんはどうかね。」「珈琲おいしいね。」

あちこちでいろいろな会話が飛び交い、

いつもとはまた違った雰囲気の店内。

新しい年が明け、少し肩に力が入っていたところ

ほどよく気持ちがゆるむ心地がした。

 

お店をこうしよう、こうしていくべきだ。

そんなことをよく私たちも考え、話すが

お店は私たちだけでできるのではなくて

きっとその想像を超えて、お客様によって

気づかされ、できていくことの方が多いのだろう。

 

この場所で、ここにいる方たちと、

そしてまだお会いしたことのないたくさんの方たちと

ここにしかない、こめじるしの形を

今年も少しずつ築いていきたい。

 

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