本日10日は臨時休業
家の息吹
komejirushi
店舗となる建物の内部解体が始まった。
雨の日も、雪の日も、
30年以上この家を支え続けた柱があらわになり
ひっそりと、そこで呼吸をしていた。
この場所を大切にしてきた家主さんとともに
寄り添い続けた壁や畳を失ったせいか
少し寂しそうにも見える。
この度の工事で、何本かはその使命を全うするが
のこりの柱たちはうれしいことに家の別の場所で
新しい役割を担ってくれるのだそうだ。
庭にある小屋では、
家を建てる時のものと思われる
間取り図を見つけた。
別荘としてこの家を建てた前の家主さんも
きっと今の私たちと同じ気持ちでいただろう。
そう考えると建物への愛着もひとしお。
今も、昔も「はじまり」のそばにある柱たちに支えられて
家の命は途切れることなく、これからも引き継がれる。