こめじるし
過去の日記
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こめじるし

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森のできごと

2017/05/10

ゴールデンウィークはたくさんの方に出会うことができた。

日常とは違うリズムの毎日に

私たち自身が発見することも多いひとときであった。

 

1歳半になる娘とも、忙しい日はなかなか一緒に過ごすことができず

他の家族に見てもらう日が続いた。

 

さすがに数日そんな日が続くと、娘も寂しいかな

ちょっと無理をしてでも一緒に過ごそうかな。

そんな思いから、その日は娘をお店に連れて行った。

 

厨房に入れるといろいろなものに手を出し

火を扱う場所では何度もひやひやする。

レジまわりでは小銭を持ち出しお客さんに配り始める。

器の近くで走り回る。やはり、大変。

 

合い間を見て、森に連れ出した。

歩くのが楽しくてしょうがない時期。

森で遊ぶのが大好きで大はしゃぎする娘。

座り込んで石を眺め始めたので、私も横に並んで座る。

 

すると、娘が両手を組み合わせて何かを訴えてきた。

横には渦を巻いた模様の石。

「でんでん虫?でんでん虫って言っとるの?」

娘が笑って、うんうんとうなずいた。

まだ言葉がうまくでない娘は、渦を巻いた石を見て

でんでん虫みたいだと、ジェスチャーで伝えてきたのだった。

 

私はうれしくてしょうがなかった。

言葉が出ないだけで、娘は想像以上のことを記憶し理解している。

そしてふと気づいた。

寂しかったのは娘じゃなくて、私だった。

 

少しの間一緒に過ごさない間にも、娘はかなりのスピードで成長していた。

どんなに大変な思いをしても、疲れても

娘と一緒にいれば、一緒に笑えればそれだけでうれしい。

 

きっと、こんなひとときは人生の中で一瞬。

できるだけ一緒にいよう。娘を見ていよう。

そんなことを思いながら、今年の連休は終わった。

 

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今のくらしと昔のくらし

2017/04/15

90になるじいちゃんが、古布で娘の草履を作ってくれた。

 

そもそもの始まりは1歳になる娘が

大人のスリッパを履いて遊ぶのが好きな姿を見て

それならばと思ってくれたのだそう。

 

じいちゃんはしめ縄はもちろん、わらじ、正月のお飾りなど

昔は大量に出荷していたこともありそれは綺麗に作ることができる。

今はもう高齢になり作る機会もなくなったが

久しぶりに腕をふるったのが、ひ孫のためのそれであった。

 

1日かかってじいちゃんは草履を作り上げた。

その佇まいに、とても心が暖かくなった。

 

ものをくらしに迎えるにあたっては

「買う」という選択がほとんどのところ

誰にならうでもなく、昔の人は「作る」という選択を身につけている。

作ることが生活の一部であったことを

もう一度見つめ直してみたいと、そんなことを思った。

 

こめじるしでは今、民藝を扱っている。

民藝の大きな要素のひとつが手作りであること。

工業製品とは相反するということ。

しかしながらそれは、作家の美術品ではなく日用品であることが前提。

 

生活に根ざす手作りのものには、誰かを思う温度が漂っている。

それを暮らしの中で見つけることができる今の環境に

ありがたいなあと感慨深い思いのした日であった。

 

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あたたかな時間

2017/03/13

「おじゃまします。」

いつもそのおばあさんは丁寧に挨拶をして

おじいさんと連れ立って入って来てくださる。

 

腰が曲がりお二人とも80代だろうか

「美味しい珈琲と、おすすめのお菓子をください。」

 そう言ってちょこんと席につかれたあとも

珈琲をお持ちしても、お菓子をお持ちしても

物腰やわらかく私たちに話しかけてくださる。

 

二人で何を話すでもなくゆっくりと過ごされるのだが

なかなかその年代のご夫婦で頻繁に珈琲を飲みに来られる方は少ないせいか

その姿を見るのが最近はちょっとした楽しみになっていて

車が入ってくるたびにうれしくなる。

 

週に一度程度、どこかに通われる途中かもしれない。

お二人にとって、こめじるしはどんな場所になっているのだろう。

 

いつもありがとうございます。

明日もまた、おいしい珈琲とお菓子をご用意してお待ちしております。

 

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二度目の冬

2017/01/4

昨年ご来店くださったたくさんの皆様、

本当にありがとうございました。

 

感謝の気持ちで終えた2016年。

また気持ち新たにこめじるしも新年を迎えた。

 

今年はどんな年になるだろうか。

 

目下、子育て真っ最中の日々の中

子供に教えられることが多いことに驚いている。

 

誰が教えることもなく、立ち、歩き、話し、笑い、

どんなに考えても、どんなに想像しても

子供はその先を行く奇跡を繰り返す。

 

いくら心配しても、一瞬で解決することも多く

ああ、もう一人の人として尊敬するべきなのだなあと

そんなことを思いながら

 

考えるより、動くことの重要さを

子供に教えられている気さえしている。

 

きっと、今年も想像を超える明日の連続。

お店に立つうれしさはオープン時から何ら変わりない。

 

奇跡のような出会いを今日も楽しみに。

本年もこめじるしをどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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小屋づくり日記08

2016/12/2

間が空いたが、着々と小屋はできている。

 

窓を作って付けた。

上に開くタイプの窓を合計7枚。

ガラスでなくアクリル板。

 

枠を作って溝をつくって蝶番つけてと、

それの繰り返し作業。

 

 

開けた状態を好きな角度でキープできる、

「丸棒調整期」というものをつけたのだが

しばらく窓を開けるということはないだろう。

 

 

大きな窓から、望む景色は一面森と山。

それらを眺めながら、美味しい珈琲を飲む至福。

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ものごとにかかる然るべき時間

2016/11/24

甘さ、とは何だろう。

 

チョコレートを口に入れた瞬間に感じる「甘い」と

例えばお米を口に入れて感じる「甘い」は

同じ日本語であるべきではないと

このところ思うのである。

 

白砂糖を使うことをやめてからと言うもの

お菓子にしても、おかずにしても

白砂糖を使っているかどうかがすぐに分かるようになった。

 

その決定的な違いが「時間」で、(私の場合)

口に入れた瞬間にすぐに甘いのは、白砂糖。

口に入れてしばらく味わい、噛むごとに甘さを感じるのは

自然な甘みを使用している場合が多い。

 

結局のところ、すぐに甘いということは

急激に体に吸収されるということで

ゆっくり甘いということは

おだやかにゆっくりと体に吸収されるということ。

 

最近では、わずかな量で瞬間的に強い甘さを感じる

甘味料なども日常にひそんでいるのであるが

 

いやはや、味覚にまで

今の世の中は「早さ」を求めるのだなあと

しみじみ思う今日この頃。

 

時間がかかるということは、決して悪いことではないのに。

 

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小屋づくり日記07

2016/11/1

床ができ、壁ができ、肝心の屋根。

天井の垂木ができるまではブルーシート屋根で

もくもくと作業にいそしむ。

 

 

見よう見まねの組み方で乗っけてみる。

垂木の上に合板を貼って、防水シートを打ち付けて。

 

 

屋根材を貼るのは次の休日に。

 

屋根から望む山と森、下の方にちょっと柿。

 

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