こめじるし
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リフォームと愛着

2015/04/7

2015-04-01 18.06.26

 

 

お店のリフォームは着々と。

プロに任せた大きな作業はほぼ終わり、

あとは自分たちで

天井を抜いたあとの梁掃除や隙間を埋める作業中。

それが終われば次は壁塗りへ。

 

 

天井から突き出た釘を

ペンチで1本1本切る作業は

かじかむ手に想像以上にこたえたり

 

お昼にお弁当を持って行って

狭く未完成のキッチンで

寒い寒いと豚汁をすすったり

 

近所の方が犬の散歩がてらのぞきながら

天井を抜いたところを見て

「こりゃ寒いでえ。」などと話しかけてくださったり

 

何気ない出来事もすべてがお店づくり。

思い入れが一つ一つ、ふえていく。

 

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仕入れの旅 02

2015/03/14

 

 

1日目の境港から移動し

2日目はさらに鳥取県西部の岩見町 延興寺窯から。

 

父と娘2代で作陶を続ける山下さん親子。

「元気にされていましたか。」と

毎回お母さんがお茶とお菓子を出してくださり

雪の話やら、ご近所さんの話やら

世間話をしてくださるのが楽しい。

 

お父さん、娘さんともに

いつも謙虚で控えめな話しぶり。

やはり、民藝の作り手さんはみな「職人」で

「作家」ではないということが

そんなところからも感じ取れるのだ。

 

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つづいては、倉吉市 福光窯へ。

今回初めて、作陶する河本さんのお話を伺うことができた。

 

昔、修行をする頃は紙がなく

運び出される陶器はすべて藁で包んでいたこと。

その藁を育てるために田を手伝っていたこと。

今や全国で土や釉薬を手に入れることができ、

陶器を見てどこで作られたものかを

判断することが難しくなってきていること。

さまざまなお話を聞かせてくださった。

 

私たちももっと、もっと勉強しよう。

そして、もっと深いお話をできるようになりたい。

 

購入した1点1点を、ていねいに包んでくださるお姿を見て

また気持ちを新たにした。

 

 

 

 

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仕入れの旅 01

2015/02/20

島根県松江市玉湯町。

旅のはじまりは湯町窯から。

色とりどりのスリップウェアのように

いつも元気なお父さんが、今日もちゃきちゃき対応してくださる。

品定めの合間に「ちょっとちょっと」と奥の部屋へ。

行ってみるとそこには、エッグベーカーにほかほかの卵。

ここでしか見られない貴重な品々に囲まれて

はふはふいただくそれは特別な味がした。

 

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つづいては、鳥取県境港市。

伯州綿と呼ばれるこの土地で昔から育てられてきた綿による

「弓浜絣」の伝統を守る「工房ゆみはま」。

丁寧に対応してくださるその姿に

ものづくりへの真摯な気持ちが伝わる。

ああこの品物たちと丁寧に販売しなくてはと

気が引き締まる思い。

茶色の綿を初めて目にした。色をつけたものではない。

もとから茶色い色をしているものは、この地方独特のものだそう。

 

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やはりものづくりに向き合う方との時間はうれしい。

テレビやインターネットの情報ではない

毎日土や、綿や、糸に触れてそれらと会話して

疑う余地のない自然の摂理とともに生きている方たち。

もっとお話を聞きたい。

 

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身土不二

2015/01/31

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自論。

一緒に餅をつくことは家族の証なのである。

実家では、1年に1度家族全員で餅をつく。

結婚してからも、家族で餅をつくことができる環境にいる。

こちらでは「寒餅」とか「寒水」などと言い

正月から2月3日までにつく餅は大変に良いそうで

節分までは幾度となく餅をつくのだ。

 

実家のように外で火を炊き、米を蒸すようなことはしないが

それでも、あれやこれやと話しながら

餅を祖母がちぎっては、揉む作業は

楽しくてうれしくて、なつかしい。

 

この土地の、この家族の伝統を継承しよう

などと鼻息荒く挑んでいるつもりはないのだけれど

昔から大切にしてきた家族の習慣が

新たな土地でも同じということが何ともうれしい。

 

あんこ餅に使うあんこは、祖母が育てた小豆で作る完全手作り。

この土地で育ったものを、季節とともに、この土地のならわしに従っていただく。

「身土不二」。お店でも私たちが伝えたい、大切にしたいこと。

 

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家の息吹

2015/01/26

 

店舗となる建物の内部解体が始まった。

雨の日も、雪の日も、

30年以上この家を支え続けた柱があらわになり

ひっそりと、そこで呼吸をしていた。

この場所を大切にしてきた家主さんとともに

寄り添い続けた壁や畳を失ったせいか

少し寂しそうにも見える。

 

この度の工事で、何本かはその使命を全うするが

のこりの柱たちはうれしいことに家の別の場所で

新しい役割を担ってくれるのだそうだ。

 

庭にある小屋では、

家を建てる時のものと思われる

間取り図を見つけた。

別荘としてこの家を建てた前の家主さんも

きっと今の私たちと同じ気持ちでいただろう。

そう考えると建物への愛着もひとしお。

 

今も、昔も「はじまり」のそばにある柱たちに支えられて

家の命は途切れることなく、これからも引き継がれる。

 

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日をめくる

2015/01/15

 

 

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今年から我が家では日めくりのカレンダーを使っている。

たまたまいただいたものではあるが、

この「めくる」という行為がとても新鮮なのである。

ついでにそこに書かれていることわざを読み

ふむ、と今の状況に置き換えてみては

朝から感慨深くもの思いにふけっているのだ。

新しい年が明け、1日1日を何の意識もなく

ばたばたと過ごしてしまいがちな中で

この朝の「ひとめくり」は、よし今日という1日が始まるぞと

一呼吸くれるようで何ともすがすがしい。

新たなことが始まる1年。

来る日のために1日を大切に重ねたい。

今年の12月31日のカレンダーをめくる朝は

どんなことを思っているのだろう。

お店はいよいよ、リフォームが始まった。

しばらくは雪のご機嫌を伺いながらになりそうだ。

 

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冬という季節と温度

2014/12/29

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これからお店となる建物に、「燻製会」なる会のもと

UIターンの方たちが集まってくださった。

これから大幅にリフォームをするため

現状の建物としては、ありがたい見納め会となった。

この場所には、役場の方の紹介で出会うことができ

その場所にはいま、たくさんの方たちが集まっている。

私たちがいまめざすことへの道は

決して自分たちの手だけでは辿りつかないと

あたたかい気持ちでいっぱいになった。

会の最後には、雪の中で焚き火をした。

まだ6時というのに、あたりは降る雪さえも見えない闇の中で

ただつんとはりつめた寒さと、焚き火の暖かさを感じながら

そういえば冬の本当の温度に

ここ最近向き合っていないことに気づいた。

「寒い」という言葉は、悪い意味ではないのだ。

先日凍結で破裂してしまった水道管のことを思い出しながら

私たちはまだ、ここで過ごす本当の冬の姿を

まだ知らないのだと思った。

そして、これから出会うことのできる

いろいろの季節の姿があることに、

吹雪く雪にも全く負けない焚き火の炎を見つめながら

心がどきどきする心地がした。

 

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