こめじるし
過去の日記
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こめじるし

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こめじるしと記憶

2022/02/17

休みの日に娘たちがこめじるしに行きたいというので

それもたまにはいいかとお弁当を持って4人でこめじるしへ。

 

すると3歳の次女がお店に入って土間から板間に上がる段差で

何も言わずに靴を脱ごうとしました。

「そこは靴のままで上がっていいんだよ。」と言いながら

私はこんなにも次女にとってのこめじるしの記憶があいまいなことに

驚きと寂しさを感じたのでした。

 

現在6歳の長女が3歳くらいまでは、こめじるしも日曜日の営業を

奮闘しながら3人で続けていましたので

長女にとってのこめじるしの記憶は色濃く残っていますが

次女が生まれてすぐに日曜日の営業を断念したので

次女はなかなかこめじるしに来られる機会がなく

2人の間にはこめじるしの存在感にずいぶんと差があるようです。

 

こめじるしに行きたいという長女に何がしたいの?と尋ねると

「森に遊びに行って、虫を図鑑で調べたい」と言いました。

そういえば一緒にこめじるしに来ていた頃は

よく森に降りて虫を探しては遊んでいました。

 

大人にとっては子供を「お店に連れて行く」という意識でいますが

子供たちにとってはこめじるしは何だか特別な場所なようで

長女にとっては楽しい場所として印象にあることはとてもうれしいことです。

 

「こめじるし」は夫婦2人でスタートしたお店ですが

大人2人で見ていたこめじるしは、

子供2人が見るこめじるしの角度も持ち始めたようです。

これから娘たちにとってどんな場所になるのだろう。

子供たちが思いつきでこめじるしに行きたいと言ってくれたおかげで

新しい視点が生まれて何だか新鮮な心持ちになった休日でした。

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冬と日常

2022/01/31

邑南町でもコロナウィルスの影響が大きくなり

もともと冬期は営業日が少なくなる予定ではあったものの

ここまで営業できる日が少なくなるとは予想していませんでした。

 

保育所に通う子供たちも、微熱が出たと言えば検査が必要になり

なかなか行動のしづらい状況となってきました。

 

そんな中でも通信販売という手段を使わせていただいて

お客様にコーヒーやマフィンをお届けすることができていること

また身近に味噌、お漬物、ほうき作りなど

冬の楽しみ方を教えてくださる師匠がいることで

毎日を過ごせていることにありがたいなと心から感じるばかりです。

 

できないことばかりに目を向けないで

今しかできないことをコツコツと楽しむような心持ちで

またこめじるしでお客さまをお迎えできる日を

楽しみに過ごしたいと思います。

 

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視点と余白

2022/01/4

明けましておめでとうございます。

コロナ下の昨年はこめじるしを支えてくださるお客様のありがたさを

改めて痛感した1年でした。

感謝の気持ちを変わらず温めながら今年も頑張りたいと思います。

 

コロナの影響はまた先が思いやられる状況となってきました。

そんな中で日常の過ごし方を見つめる日々は続きそうですが

子供たちと過ごすコロナ下では新しい考え方も生まれて来つつあります。

 

テレビや様々なメディアからは一方通行の情報が流れて来て、

ついそこに存在する考え方や価値観に流されそうになりますが

外に出て冬の風を感じ、寒い寒いと笑い合っていると

どこにもフォーマットのない幸福感を感じる瞬間があります。

 

どこの有名人が言っている言葉でもなく、考え方でもなく、遊び方でもない

自分たち自身がその瞬間に感じる喜びやおもしろさを

すぐに意味の見出せないことやばかだねーって笑い合うことを

もしかしたらこのコロナ下だからこそ増やせるのではないかと感じています。

 

もうしばらく、できないことや、考えていると押しつぶされそうな情報に

溢れそうな世の中は続きそうですが

 

そことは全く別にある自分たちにだけある余白を大切にしながら

毎日変わる空と、山々に視点を向けながら過ごしていきたいなと思います。

 

気張らず、上を向いて、そばにある存在に感謝して

今年もこめじるしはマイペースに始動いたします。

 

 

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晃生さんと私たち その2

2021/12/6

たまたま子どもたちと一緒に楽しめる音楽を探していて

「ローバート・バーロー」というユニットの存在を知って

そのメンバーとしておられる晃生さんの音楽を

何気なく聴いてみたことがはじまりだった。

 

車の中で、家で過ごしているとき、毎日聴いている晃生さんの音楽は

私たちにとって「よく噛むこと」みたいだと思う。

よく噛むことって、ついつい忘れてしまう。

でも、ごはんをよく噛んでみるとあれ?こんなに甘かったっけと感じるように

 

子どもたちを見つめることも、ごはんを作ることも、仕事をすることも

うっかりしていたら一瞬で流れてしまいそうな時間たちが

晃生さんの音楽を聴くと、そうだったそうだったと

愛おしい時間や風景に思えてくるような心地がするから不思議だ。

 

ゆっくり噛みしめてみると、いくらでも美味しくなる日常。

そのことを晃生さんは優しい歌声で投げかけてくれる。

 

子どもたちのお迎えの時に車の中で聴きながら行くと

うっかり涙が出て来てしまいそうになるから危険でもある。

 

お店にはCDも置いてあります。

視聴したいんですけど!と言われたらすぐにお店で流しますので

お気軽にお声がけくださいませ!

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晃生さんと私たち その1

2021/12/6

あるアーティストに夫婦2人でファンレターならぬファンメールを送った。

どきどきしながら、返信なくてもしょうがないよね、でもあったらうれしいよね、と

想いを込めて一生懸命文章を書いて送った。

 

数日経って、返信が届いた。2人でうれしくてうれしくて何度も読み返した。

想いは届いて、なんとお店にCDを置かせていただく流れとなった。

 

お店の商品としてではなくて、ここに書いている日々のことの延長上に

つながる出会いとしてこの方のご紹介をしたいと思う。

 

音楽家 小田晃生(オダコウセイ)さんのこと。

一度には書ききれないので、次の回に続きます。

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お店とまち

2021/11/9

「お店を営むことは、そのまちをデザインすることだ。」という言葉を

あるイベントで聞いて、そうであるならば本当に素敵だと思った。

 

たとえば家族とお店でおやつを食べる時を

職場からの帰りに立ち寄ってコーヒーを飲む時を

1人になって静かに風景を眺める時を

 

それまでなかった時と場所を生み出すことができたら

それは確かにまちの人の行動を生み出すデザインだと思う。

 

こめじるしのある場所は都市部のように

たくさんの人が往来する場所ではないから

人が求めているものばかりを提供するのではなくて

行動を生み出せる場所であることをめざしたい。

 

いつもそこに変わらぬコーヒーとおやつがあって

偶然立ち寄った人にも、よいしょと思って足を踏み入れてくださった人にも

「たまに来るのもいいな」と思ってもらえる場所であるように

大切にしたいことを、ずっと大切に伝えたいと思う今日この頃。

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おいしさと記憶

2021/10/11

次女が3歳の誕生日を迎えた。

たまたま帰省と誕生日が重なったこともあり

母が孫のためにバースデーケーキを作ってくれた。

 

うまくふくらまなくて2回焼いたスポンジが重ねられ

かすかに記憶に残る昔私に作ってくれたケーキと同じように

スライスされたバナナが挟まれていて

生クリームが丁寧に塗られ何人分かという大きな大きなケーキに仕上がっていた。

 

「おいしいとは何だろう。」このところ考え続けている問いに

母のケーキは優しく答えをくれたような気がした。

 

ひとつひとつのお料理やお菓子には

そこに費やされた時間も、思いも目には見えない。

けれどそれは確実に記憶となってそこに宿り

受け取る人にぬくもりとなって伝わる。

 

それを何と言葉にして現そうか。

そのひとつの言葉はきっと「おいしい」だと思う。

心からの「ごちそうさまに」と一緒に。

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