エピソード11
季節とくらし
komejirushi
まだかまだかと春を待っている間はとても長く感じられるけれど
ふと見ると梅の花が咲いていたり、カエルが冬眠から冷めていたり
あっという間に季節は巡っているもので
子どもたちの卒園や入学もまだまだ先だと思っていただけれど
一瞬の風のように一つ一つの節目が過ぎていきます。
去年こめじるしの川向こうで収穫したたかきびは、あく抜きや乾燥を経て
やっと今お店のベジバーグに使いはじめています。
その美味しさたるや、食感をはじめ食べごたえも
やはり市販のものとは違い自分たちで栽培することの価値を改めて感じています。
そうこうしていたらもう、たかきび栽培も種まきの季節がやってきます。
子供の成長も、ものごとを進めることも1年単位というのはあまりにも短く
その単位をなしにしてゆったりと構えているほうが
心地よく過ごせるのではとさえ思ってしまいます。
こめじるしも気付けば7年という年月が流れていますが
目の前にあることだけではなくて、50年、100年と
私たちがこの世からいなくなったあとも続くことは何か
この場所に続いてほしいことは何かと考えていくことが
だんだんと私たちの生き方にフィットするような感覚もしている今日この頃です。