エピソード11
こめじるしと記憶
komejirushi
休みの日に娘たちがこめじるしに行きたいというので
それもたまにはいいかとお弁当を持って4人でこめじるしへ。
すると3歳の次女がお店に入って土間から板間に上がる段差で
何も言わずに靴を脱ごうとしました。
「そこは靴のままで上がっていいんだよ。」と言いながら
私はこんなにも次女にとってのこめじるしの記憶があいまいなことに
驚きと寂しさを感じたのでした。
現在6歳の長女が3歳くらいまでは、こめじるしも日曜日の営業を
奮闘しながら3人で続けていましたので
長女にとってのこめじるしの記憶は色濃く残っていますが
次女が生まれてすぐに日曜日の営業を断念したので
次女はなかなかこめじるしに来られる機会がなく
2人の間にはこめじるしの存在感にずいぶんと差があるようです。
こめじるしに行きたいという長女に何がしたいの?と尋ねると
「森に遊びに行って、虫を図鑑で調べたい」と言いました。
そういえば一緒にこめじるしに来ていた頃は
よく森に降りて虫を探しては遊んでいました。
大人にとっては子供を「お店に連れて行く」という意識でいますが
子供たちにとってはこめじるしは何だか特別な場所なようで
長女にとっては楽しい場所として印象にあることはとてもうれしいことです。
「こめじるし」は夫婦2人でスタートしたお店ですが
大人2人で見ていたこめじるしは、
子供2人が見るこめじるしの角度も持ち始めたようです。
これから娘たちにとってどんな場所になるのだろう。
子供たちが思いつきでこめじるしに行きたいと言ってくれたおかげで
新しい視点が生まれて何だか新鮮な心持ちになった休日でした。