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偶然と必然

komejirushi

「印刷物は本当に力を持っていて時間を超えていく。

それがたまたま誰かに見られ、

その人の記憶や何かと照合してくれればいい。」

何気なく雑誌をめくっていたら

写真家 森山大道の言葉が目にとまった。

 

そういえば、これまでの人生で

「たまたま出会ったもの」の方が自分に大きな影響を与えているような気がする。

何かを求めて探そうと思うと簡単に見つけられる時代だけれど

偶然は求めても得られない。

 

何もが無駄をなくし、簡略化する時代にあって

必要なものを、必要な分だけ手に入れられる今。

 

必要なものって何だろう。それは誰が決めるのだろう。

余剰から生まれるものや、無駄に思えるものの中に

実は大切なものが転がってはいないだろうか。

 

時代の流れに、大切なことまで流されそうな心地がするけれど

偶然の楽しさ、無駄なように思えることの中にある意味までも

捨てずにいたいなと思う今日この頃。

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