エピソード11
しこをふむ日々
komejirushi
目の前にあることをこつこつと続けることを
「しこを踏むように。」という言葉で表現されたお客様がおられた。
私たちのお店は小さくて、夫婦2人で本当に良いと思うことを
ただただ誠意を持って続けることを大切にしていて
世の中が不安定な今、そのことの強さをひしひしと感じている。
まずは家族が美味しいと言ってくれるものを作って
家族が楽しいと思えるくらしを営んで
そこからお客様に丁寧に伝えて
お客様からまた大切なことを受け取って。
時に大きく何かを動かすことに繋がらないもどかしさが
おしよせることがあっても
深呼吸するようにまたもとの姿勢に戻って
それはやはり「しこを踏む」ように
ただただくりかえし続けていく。
こめじるしに通ってくださる方のことを思って
今日も粛々と、美味しいコーヒーと美味しい焼き菓子のことを考えて。