エピソード11
ドライブと偶然
komejirushi
次女が産まれ毎日がジェットコースターのように過ぎていく毎日。
それでも私にとってこめじるしという空間は
お菓子づくりで頭をきりかえられたり
お客様とお話させていただいたり
ますます大切な場になっていると感じる。
先日実家に帰省した際のこと、
家でゆっくり過ごしていると長女がどうしても出かけたいと言う。
お昼寝の時間でもあったので眠たさもあるのかなと
車に乗せて少しドライブすることにした。
しばらくするとやはり彼女はうとうとし始め
もうしばらく車を走らせよう、どこに行こうかという話しに。
「昨日、店構えの気になるお店がこのあたりにあった。」と主人。
「そういえば、お店のお客さんで素敵なお店がこのあたりにあると教えてくれた。」と私。
調べてみるとそのお店は同じ店で、そこから数分ほどの距離にあることが分かった。
眠りかけていた長女もお店に着くと目を覚まし
店内の可愛らしいマスキングテープたちに目を輝かせていた。
店主さんとお話させていただくと、ご実家が島根県にあるとのこと。
今度ぜひ寄りますね、と新しいご縁ができた。
子供たちのこと、お店のこと、考え出すときりがない中で
想像の域を超えて何か新しい道がふっと見えることがある。
思えばこめじるしというお店は、そんな偶然に恵まれて存在している気がする。
今目の前にある大切を、大切に。肩の力を抜いて過ごすことも
新たな道しるべになるのではないかと娘に教えられた気がした。