見えてきた始まり
お店の目処が立ってきた。
4月から休みなくこなせども一気に進む事はなく、
お店のスタイルに沿うように、
ゆっくりと着実に進めていたことで月日は犠牲にしたが、
考え方やスタイルを確立するには
丁度よい時間だったかもしれない。
当初の目標は4月だったが、初旬の時点で不可能だと感じ
ハンモックにゆられながら、気付けばもうすぐ7月。
7月の中旬くらいにはオープンできそうです。
手でつくるということ
什器や家具類など、手作りできるものは手作り。
朝からトンカン、近所の方が「やるのお〜」と
声をかけて通りすぎていく。
時間がかかる。手間もかかる。
けれども、人の手で丁寧に作られたものたちを並べる空間だから
私たちも丁寧に、丁寧にその空間をつくりたい。
それにしても、1日が過ぎるのが早い。
今日ももう、こんな時間。
って、まだそこかい!という声が聞こえそうだけれど。。
オープンしたの、と寄ってくださるみなさまごめんなさい。ありがとうございます。
いましばらく、お待ちくださいませ。
待ちわびた春
壁塗りが終わり、内装はほぼ完成した。
新緑が何とも美しく、ここで過ごす1日がとても心地よい。
毎日この場所に通っているのに
自然はいつも違う表情を見せてくれる。
緑の色も、鳥の声も、風の音も。
長い冬が終わり、待ちわびた春が来た。
オープン間近。もうすぐ、もうすぐ。
仕入れの旅 03
今回は松江、倉吉にある2つの窯元のみ訪れた。
まずは島根県松江市 袖師窯から。
色とりどりの釉薬が目をひく器たち。
心踊りながら仕入れをさせていただいた。
何度かおじゃまさせていただいているが
じっくりお話をさせていただいたのは初めて。
作業場や窯、粘土を作る場所まで
丁寧にご案内いただいた。
今は若い世代の作り手と、
それを販売する私たちのような売り手が交流をしながら
山陰の民藝品の気運を高めて行こうという
そんな活動も生まれているそうで
私たちのお店ももそんなつながりを深めて行く中で
ただものを売るだけでなく、その背景や楽しさを
発信できる場所になればと、楽しみが広がる心地がした。
次は、鳥取県倉吉市 福光窯。
いつものようにお父さんが温かく迎えてくださった。
河本さんは若干15歳にしてこの道に入り
以来今日に至るまで作陶を続けてこられ
いつもその修行時代のお話や、たくさんの方との出会いを
楽しそうに話してくださる。
民藝もいろいろな時代をくぐり抜けてきた。
その道で生きてきた人たちには
情熱とともにさまざまな苦しみや葛藤があり
そうして今この器たちが存在している。
一つ一つの窯元を訪れるたびに、
また一歩、また一歩と、民藝が好きになるのである。
リフォームと愛着
お店のリフォームは着々と。
プロに任せた大きな作業はほぼ終わり、
あとは自分たちで
天井を抜いたあとの梁掃除や隙間を埋める作業中。
それが終われば次は壁塗りへ。
天井から突き出た釘を
ペンチで1本1本切る作業は
かじかむ手に想像以上にこたえたり
お昼にお弁当を持って行って
狭く未完成のキッチンで
寒い寒いと豚汁をすすったり
近所の方が犬の散歩がてらのぞきながら
天井を抜いたところを見て
「こりゃ寒いでえ。」などと話しかけてくださったり
何気ない出来事もすべてがお店づくり。
思い入れが一つ一つ、ふえていく。
仕入れの旅 02
1日目の境港から移動し
2日目はさらに鳥取県西部の岩見町 延興寺窯から。
父と娘2代で作陶を続ける山下さん親子。
「元気にされていましたか。」と
毎回お母さんがお茶とお菓子を出してくださり
雪の話やら、ご近所さんの話やら
世間話をしてくださるのが楽しい。
お父さん、娘さんともに
いつも謙虚で控えめな話しぶり。
やはり、民藝の作り手さんはみな「職人」で
「作家」ではないということが
そんなところからも感じ取れるのだ。
つづいては、倉吉市 福光窯へ。
今回初めて、作陶する河本さんのお話を伺うことができた。
昔、修行をする頃は紙がなく
運び出される陶器はすべて藁で包んでいたこと。
その藁を育てるために田を手伝っていたこと。
今や全国で土や釉薬を手に入れることができ、
陶器を見てどこで作られたものかを
判断することが難しくなってきていること。
さまざまなお話を聞かせてくださった。
私たちももっと、もっと勉強しよう。
そして、もっと深いお話をできるようになりたい。
購入した1点1点を、ていねいに包んでくださるお姿を見て
また気持ちを新たにした。
仕入れの旅 01
島根県松江市玉湯町。
旅のはじまりは湯町窯から。
色とりどりのスリップウェアのように
いつも元気なお父さんが、今日もちゃきちゃき対応してくださる。
品定めの合間に「ちょっとちょっと」と奥の部屋へ。
行ってみるとそこには、エッグベーカーにほかほかの卵。
ここでしか見られない貴重な品々に囲まれて
はふはふいただくそれは特別な味がした。
つづいては、鳥取県境港市。
伯州綿と呼ばれるこの土地で昔から育てられてきた綿による
「弓浜絣」の伝統を守る「工房ゆみはま」。
丁寧に対応してくださるその姿に
ものづくりへの真摯な気持ちが伝わる。
ああこの品物たちと丁寧に販売しなくてはと
気が引き締まる思い。
茶色の綿を初めて目にした。色をつけたものではない。
もとから茶色い色をしているものは、この地方独特のものだそう。
やはりものづくりに向き合う方との時間はうれしい。
テレビやインターネットの情報ではない
毎日土や、綿や、糸に触れてそれらと会話して
疑う余地のない自然の摂理とともに生きている方たち。
もっとお話を聞きたい。
今月の営業日
お休み■
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2024年2月27日
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2023年12月21日
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2023年11月18日
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2023年9月22日
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2023年5月8日
- 21日(火)は臨時休業です
2023年2月21日