all

想像の先にあるもの

komejirushi

ある日の夕方、

「これからたくさん連れてくるけどいいかね」と

いつもお世話になっている近所のお父さんが来られた。

聞けば集落の新年会があり、ありがたいことに

その後こめじるしにという話になったそうだ。

 

「椅子はなくても、立ってでもいいから。」と

次々と集落の方が来られ、一気に店内はにぎやかに。

こんなに一度にたくさんの珈琲を

お出しするのも初めてだった。

 

「お子さんはどうかね。」「珈琲おいしいね。」

あちこちでいろいろな会話が飛び交い、

いつもとはまた違った雰囲気の店内。

新しい年が明け、少し肩に力が入っていたところ

ほどよく気持ちがゆるむ心地がした。

 

お店をこうしよう、こうしていくべきだ。

そんなことをよく私たちも考え、話すが

お店は私たちだけでできるのではなくて

きっとその想像を超えて、お客様によって

気づかされ、できていくことの方が多いのだろう。

 

この場所で、ここにいる方たちと、

そしてまだお会いしたことのないたくさんの方たちと

ここにしかない、こめじるしの形を

今年も少しずつ築いていきたい。

 

写真 2016-01-10 18 33 52

Recent posts

最近の投稿

Past posts

過去の投稿

記事URLをコピーしました