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エピソード1

komejirushi

今から7年前の秋。こめじるしオープン初日。

第1号のお客さまは、前職でお世話になった上司とその奥さまだった。

お二人が入って来られてから、どんな様子で、何を頼んでくださったかを

今も覚えているということは、それほどにうれしく、緊張感に包まれていたのだろう。

 

オーダーを受けてマフィンを温め終わったものを

いそいそと席に持って行こうとした私を

「まだ早すぎるんじゃない」と主人が制してくれた。

 

来てくださったお客さまに対する

「間合い」について考えたのは、その時が初めてだったと思う。

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