all

おいしさと記憶

komejirushi

次女が3歳の誕生日を迎えた。

たまたま帰省と誕生日が重なったこともあり

母が孫のためにバースデーケーキを作ってくれた。

 

うまくふくらまなくて2回焼いたスポンジが重ねられ

かすかに記憶に残る昔私に作ってくれたケーキと同じように

スライスされたバナナが挟まれていて

生クリームが丁寧に塗られ何人分かという大きな大きなケーキに仕上がっていた。

 

「おいしいとは何だろう。」このところ考え続けている問いに

母のケーキは優しく答えをくれたような気がした。

 

ひとつひとつのお料理やお菓子には

そこに費やされた時間も、思いも目には見えない。

けれどそれは確実に記憶となってそこに宿り

受け取る人にぬくもりとなって伝わる。

 

それを何と言葉にして現そうか。

そのひとつの言葉はきっと「おいしい」だと思う。

心からの「ごちそうさまに」と一緒に。

Recent posts

最近の投稿

Past posts

過去の投稿

記事URLをコピーしました