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土と人間

komejirushi

たかきびの種をまき、苗をたてて

さてどこに植えようかと考えていたら

ほんとうにありがたいことにタイミングよく

こめじるしの裏にある畑を使っていいよと言ってくださり

無事植えられるはこびとなった。

 

さあ植えるぞと、ふたりではりきって始めた閉店後16時。

甘くみていた苗箱6箱の苗たち。

ひたすら穴をほり、液肥を入れては苗を植える作業は

想像以上に大変な作業だった。

最初はあれやこれやと話しながら植えていたが

後半は子供たちのお迎えの時間もさしせまり

二人とも無言。ひたすら穴を掘っては植える。

 

汗をかき、とびかう虫たちをふりはらい

はたと何だかお腹の底から笑いがこみ上げてきた。

何をしているんだろう?

その瞬間が何だか痛快でもありこれだという感覚があった。

 

苗をたて、伸びたら植えて、土を耕し、肥料をまいて、植える。

自然のペースで、ただ自然に向かう行為は何も考えることはいらない。

 

今必要としていることはこれかな。なんて思ってしまった。

何のためと言われれば困るけれど、自然のペースで

自然と一緒に動くこと。これがわくわくしてしょうがないのである。

 

 

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