エピソード11
川と倒木
komejirushi
主人が川に落ちた。
森にある太い木の根が腐り、倒れかけて危険だったため
それをどうにかしようと木の上で作業していた時のできごと。
木が折れる寸前の音はミシミシと恐ろしい。
その瞬間、あっと言う間に主人は川の中にいた。
そして泳いでいた。
一瞬ひやっとしたが、危険な高さからではなく
足をつきながらの落下だったため
2人で腹の底から笑ってしまった。
子供が一緒にいるわけでもなく
森で大笑いしている大人2人。
ここのところどこか遠くにでかけることもなく
そんなことをしていたら休日が過ぎる。
木を伐ることも簡単でない。
自然を相手にしていたら時間がいくらあっても足りない。
一瞬で昼間の暑い時間帯は過ぎ、涼しい夕方の風が吹き、朝方には寒いくらい。
邑南町で過ごす夏も8回目。いろいろなことが見えてきた。